☆ 再生繊維のメリット・デメリット ☆
今日は、繊維の勉強会で学んできた、『再生繊維』についてのお話をします。
みなさま、再生繊維と聞いて、何から出来ているかピンときますでしょうか??
再生繊維とは、
「木材」 「綿」
などの繊維を専用の液で溶かして作られた繊維なんですよ!
吸湿性、放湿性、静電気の起こりにくさ、熱安定性などが天然の繊維に比べて良いという特徴があります(。・o・。)ノ
再生繊維は主に…
木材を原料に作られるレーヨン、綿花をほぐした後に種の周りに残った短い繊維から作られるキュプラ、コアラの大好物なユーカリの木から作られるリヨセルの3種類に分けられます!
そこで今日は、3種類のメリット、デメリットを紹介したいと思います♬
1.レーヨン(木材が原料)
メリット:染色性、発色、風合いが良く、絹のようなツヤ、美しいドレープ性があります。
デメリット:紙と一緒で木材パルプで作られているので水に浸けると強度が無くなり、水洗いをすると大きく収縮する。水に弱い為、※ウォータースポットという水ジミが発生する。
主な製品:高級婦人服 等
※ウォータースポットとは…
①服の繊維に水滴が付く。
②繊維が水滴を吸収する。
③乾燥すると、繊維が曲がる。その部分が光の反射でシミに見える。
という現象です…
2.キュプラ(綿が原料)
メリット:原料が綿なので、吸水性が高く、ウールなどと組み合わせても静電気が起こりにくい。細くてしなやかで滑りが良い。
デメリット:滑りやすく非常に糸が細いので服の縫い目が開いてしまったり、縫い糸が外れて破けたようになります。
主な製品:高級服裏地、婦人用肌着、アウターウエア 等
3.リヨセル(ユーカリの木が原料)
メリット:綿よりも強度が強い。
デメリット:水に濡れた状態で摩擦を受けると激しく白化します。特に洗濯機を使うとなります。
主な製品:ジーンズ、ユニフォーム、スーツ 等
再生繊維のことを分かって頂けましたでしょうか??
大切な服は信頼できるクリーニング屋さんに預けて、大事に着て下さいね☆